結論からいうと、引っ越しでエアコンを移設する際、既存の配管をそのまま使える場合はあります。ただし、配管の肉厚やフレア部の状態、配管内の状態、移設先の設置条件などを確認しなければ判断できません。
エアコンの取り外し・取り付けは、故障や水漏れ、感電・火災につながるおそれがあるため、専門業者へ依頼しましょう。
既存配管は再利用できる?まず知っておきたいこと
既存配管や隠ぺい配管は、条件を満たせば再利用できる場合があります。三菱電機のFAQでは、古い冷媒の機種から新しい冷媒の機種へ変更する場合でも、既設配管を利用して据え付けできるケースが示されています。
一方で、どのエアコンでも無条件に再利用できるわけではありません。配管の状態や機種の組み合わせを確認し、必要に応じて配管の洗浄や交換を検討します。再利用できるかどうかは、販売店などに相談し、現場を確認したうえで判断してもらいましょう。
- 配管の状態や仕様を確認する
- 新しい機種との組み合わせを確認する
- 配管洗浄や交換が必要になる場合がある
- 隠ぺい配管も再利用できる場合がある
根拠資料:出典2
配管再利用の判断で確認される主なポイント
三菱電機の案内では、既設配管を利用する際の注意点として、配管の肉厚が0.8mm以上あること、フレア部を新冷媒用の寸法で作り直すことが挙げられています。また、圧縮機の焼き付きや巻線の損傷などによって配管内に鉄粉が生じている場合や、油が極端に劣化している場合は、配管洗浄または新しい配管への交換が必要になることがあります。
既設配管の再利用については、販売店によく相談したうえで、現場の確認を依頼するよう案内されています。
- 配管の肉厚が0.8mm以上あるか
- フレア部を新冷媒用の寸法で作り直せるか
- 配管内に鉄粉が生じていないか
- 油が極端に劣化していないか
- 配管を洗浄するか交換するか
根拠資料:出典2
隠ぺい配管は事前に確認しましょう
壁の中に冷媒配管やドレン配管が隠れている仕様は「隠ぺい配管」と呼ばれます。三菱電機は、隠ぺい配管についても既設配管を再利用できる場合があると案内しています。再利用を検討する場合は、配管の状態や取り付ける機種との適合について相談し、現場の確認を依頼しましょう。
ダイキンの設置事前チェックでは、配管が壁の外に出ているか、外壁に配管穴があるかを確認項目としています。
- 配管が壁の外に出ているか
- 壁の中に冷媒配管やドレン配管があるか
- 外壁に配管穴があるか
- 隠ぺい配管の再利用について相談する
- 取り付ける機種との適合を確認する
取り付け前に確認したい設置スペースと電源
引っ越し先では、室内機と室外機の設置スペースを確認します。ダイキンのチェック項目では、室内機の設置スペース、室外機の設置スペース、室内機下部のフラップの可動部を妨げるものがないかなどを確認しています。カーテンレールなどが近い場合は、フラップの可動部を十分に確保する必要があります。
電源については、エアコン専用コンセントの有無と、取り付ける機種に合った電圧・電流、コンセント形状を確認します。専用コンセントの新設には、分電盤のブレーカーに空きが必要とされています。ダイキンは、設置場所やブレーカーの写真を持参すると案内がスムーズになると案内しています。
- 室内機の設置スペース
- 室外機の設置スペース
- フラップの可動部を妨げるものがないか
- 専用コンセントの有無
- コンセント形状・電圧・電流の適合
根拠資料:出典3
DIYでの取り外し・取り付けは避け、専門業者へ相談
エアコンの取り外し・取り付けには専門的な技術が必要です。パナソニックは、製品によっては専門業者による据付けや移設工事が必要であり、取扱説明書や据付説明書を確認するよう案内しています。
三菱電機も、利用者自身で据付けたり、分解・改造・修理・移動再設置をしたりせず、販売店や修理窓口へ依頼するよう案内しています。自分で作業せず、専門業者へ相談しましょう。
- 自分で据付けや移動再設置をしない
- 分解・改造・修理を自分で行わない
- 販売店や専門業者へ相談する
- 配管再利用の可否を確認する
エステックへ相談する際に準備しておくこと
エステックでは、家庭用・業務用エアコンの取付、取外し、修理、分解洗浄、空調設備工事などについて、内容を確認しながらご相談を承ります。移設できるか、配管を再利用できるか、追加の作業が必要かは、設置状況や機種を確認したうえでご案内します。
お問い合わせの際は、現在のエアコンのメーカー・型式、室内機と室外機、配管、引っ越し先の設置場所、専用コンセントなどについてお知らせください。
- 現在の室内機・室外機の情報
- メーカー名・型式
- 配管が壁の外に出ているかどうか
- 引っ越し先の設置場所
- 専用コンセントの有無
よくある質問
エアコンの既存配管は、引っ越し先でも使えますか?
条件を満たせば再利用できる場合があります。ただし、配管の状態、肉厚、フレア部、配管内の状態、取り付ける機種によって判断が変わるため、販売店などに相談し、現場の確認を依頼してください。
隠ぺい配管でもエアコンを移設できますか?
再利用できる場合があります。壁の中に冷媒配管やドレン配管が隠れている仕様を隠ぺい配管と呼びます。配管の状態や取り付ける機種との適合について、専門業者へ相談してください。
エアコンの取り外しだけ自分で行ってもよいですか?
自分で行わず、専門業者へ依頼してください。メーカーは、エアコンの据付けや移設には専門的な知識と技術が必要で、作業の不備が水漏れ・感電・火災などの原因になるおそれがあると案内しています。
相談前に何を伝えればよいですか?
エアコンのメーカー・型式、室内機と室外機の情報、配管が壁の外に出ているかどうか、引っ越し先の設置場所、専用コンセントの有無などをお伝えください。
参考情報
- 家電の引越しで気をつけること | Panasonic
- 機種を変更した後も既設配管を再利用したい。隠蔽配管を再利用したい。できるの? | 三菱電機 よくあるご質問 FAQ
- ルームエアコン設置事前チェック | お役立ち情報 | 購入相談窓口(ダイキン カスタマーセンター) | ダイキン工業株式会社
- エアコンの据付や移設(取外し)は自分でできますか | 三菱電機 よくあるご質問 FAQ
設備の状態や建物の条件により対応は異なります。実際の作業は現地確認のうえご案内します。

